関東の地に「色川さん」集う 第5回色川姓サミット

「色川」という土地と姓を結び、交流を深める「色川姓サミット」が3月14日、15日の2日間にわたり開催された。主催は色川姓サミット実行委員会(浦勝良会長)。

同サミットは平成26(2014)年の第1回以来、毎回色川で開催されてきたが、近年は参加者の固定化や減少が課題となっていた。そこで5回目となる今回は、初めて色川を飛び出し、色川姓の人々が多く暮らす茨城県つくば市・土浦市を舞台に実施。前回の2倍を超える44人の「色川さん」が全国各地から集まった。

初日は講演会と懇親会が行われた。講演会では、土浦市立博物館前副館長の木塚久仁子さんが「関東に下った色川家」と題して講話。南北朝時代に色川から海を渡った色川氏が、茨城の名族・小田氏に仕えた経緯と、江戸時代の土浦の国学者・色川三中について、その人となりや当時の活躍を紹介した。参加者は先人たちの足跡に触れる内容に、熱心に耳を傾けていた。

続く懇親会では、初参加者も多い中、色川の各集落の様子を紹介する動画を上映。映像を通して「故郷」の今を共有しながら、会場は親しい親戚が集うような温かな雰囲気に包まれ、参加者同士のつながりが一層育まれた。

2日目は「つくば・土浦史跡探訪ツアー」と題し、色川氏が仕えたとされる城跡や、色川三中の墓所など、色川姓にゆかりのある史跡を巡った。

2日間のプログラムを終え、閉会時には再会を約束しながら、名残を惜しんで帰路についた。

今回、初めて色川以外で開催された色川姓サミット。企画当初は、実行委員会内から「住民だけでの開催は無理では」といった不安の声も上がったが、運営を支えたのが、色川姓の人たちを中心に構成された「関東幹事会」だった。

サミット開催までに、実行委員会と関東幹事会はオンライン会議を重ね、担当を受け持ちながら準備を進めてきた。今回のサミットは、色川と「色川さん」との協働によって形となった催しと言える。 幹事会メンバーの一人、福原美紀さん(母親の旧姓が色川)は、2年前に自身のルーツへの関心から色川を訪問。今回のサミットでは、資料や名札の作成・印刷などの準備のほか、史跡ツアーの引率も担うなど、運営全般に携わった。「初めてサミットに参加したが、たくさんの親戚のような人たちと会えてとても楽しかった。今後、色々な色川ゆかりの土地でできればおもしろいと思った。運営に関しては、私は事務作業が得意なので、次回はそういった皆の得意分野を生かして分担できれば」と話す。

これまで色川の住民が主体となって開催されてきた色川姓サミットだが、今回は参加者としてかかわってきた「色川さん」自身が運営を担う新たな形で実現した。 色川と全国に暮らす色川姓の人々の双方にとって意義ある場として継続していくためにも、運営の担い手が広がった今回の開催は、サミットの今後の可能性を広げるものとなった。