都市住民が獣害と色川の暮らしを体験

獣害ツアー

色川地域協議会(新宅伸一会長)による「獣害対策体験ツアー」が11月22日から2泊3日の日程で開催された。都市生活者に獣害の現状を「見て、知って、感じて」もらうことを目的にしており、年々深刻化するシカ・イノシシ・サルなどの野生鳥獣による農林業被害、そして暮らしの中での獣害との向き合い方を知ることができるスタディツアーとして行われた。

ツアーの内容はというと、被害状況や防護の仕方を見て回る「集落巡回」、夜間出没獣の調査を兼ねた「ナイトツアー」、猟師と山に入り巻き狩りを行う「狩猟体験」、不要樹木を伐木し里を明るくする「伐木体験」、そして色川の暮らしと魅力を味わう「色川巡りツアー」というプログラム。

参加者は中山間地での深刻な獣害の状況を知るとともに、「都会では経験できない」さまざまな体験をすることができ、充実した様子であった。また、急傾斜地に位置する集落や無数に築かれた石積みに感動し、人の暮らしや地域の課題に触れることができ、「また絶対遊びに来ます」と力強く話していた。

同協議会では、「ツアーをきっかけとした人との出会いを大切にし、色川のファンを今後も増やしていきたい」と継続的にツアーを実施していくことを計画している。(しゅん)

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