柚子の木の剪定講習会開催

剪定講習会

3月4日、耕人舎加工場(口色川区)において柚子の木の剪定講習会が開催された。東牟婁振興局農業振興課の谷口正幸さんが講師に招かれ、地域住民10名が実習形式で剪定方法など栽培管理について学んだ。

最初に幼木の栽培管理について説明があった。谷口さんは注意点として、「月に1回は肥料を与えること」「乾燥防止のため敷き草を実施すること」などを挙げた。特に有機栽培では「こまめな栽培管理で初期生育を旺盛にしていくこと」が必要という。また、整枝・剪定については実演を交えながら話があり、参加者らは熱心に耳を傾けていた。

成木の剪定

その後場所を変え、成木の管理についての説明があり、高くなり過ぎた主枝の調整方法について実演を行った。谷口さんからは「2、3年で実のなる樹形をイメージするといい」とアドバイスがあった。柚子の木の剪定は樹勢や結実、収量向上のために欠かせない作業で、「収量が落ちた成木も、剪定と誘引による整枝」を行うよう指導があった。

色川では有機無農薬での栽培をしている農家が多いため、参加者からは害虫対策や肥料の質問が多くあり、谷口さんが一つ一つ丁寧に応えていた。「次回は梅や他の柑橘類の講習会を開いてほしい」と参加者からの声が挙っていた。

見頃を迎えた耕人舎の梅畑