鹿の解体技術を学ぶ講習会

解体講習会

鹿肉をおいしくいただくためには・・・まずは捕獲。そして適切かつ迅速に処理されることにより、安全でおいしい鹿肉が出来上がる。その過程で重要なことの一つが衛生的な解体だ。特に販売する場合、消費者との信頼を揺るがしかねない問題だ。

山に捨てられることも多い鹿をできるだけ無駄なくいただく、そして色川の新しい産品にしたい。そんな思いから現在、円満地公園付近で解体処理施設の建設計画が進んでいる。「箱」があっても「腕」がないとどうしようもないということで、2月24日に解体のプロを色川に呼び、住民がその技術を学ぶ講習会が開かれた。

講習はまず、衛生面の話から入った。病変の種類、見つけ方、その処理の方法、解体に使う道具の種類や使い方。なにせ清潔に行う。ここをおろそかにしているといつか問題が起こる。みなしっかり頭にたたき込んでいるようだった。

そして解体に移る。初めて見る解体方法やきれいに部位ごとに分ける方法、骨の抜き方のコツなどいろいろな発見があり、参加者は満足している様子だった。

しかし、技術など見て覚えられるようなものではない。録画したビデオを見ながら反復練習を重ね、いつか講師に自慢できるくらいの技術を習得したい。みなそう思っているに違いない。