地域に合った獣害対策の研修会「けもの塾」

けもの塾

「ふるさとけものネットワーク」(以下、ふるけも)による獣害対策の研修会「けもの塾」が5月31日~6月4日に千葉県で開かれ、色川からも参加した。

「ふるけもってなんだ?」と思われた方!簡単に言うと野生動物(けもの)の課題で悩む地域(ふるさと)を対象に各地で対策支援を行っている団体のネットワークで、現在4団体で構成されている。

ふるけもは3つの考え方を大切にしている。

1つ、ふるさととともに生きる…ふるさとで生きる誇りと覚悟をもって、経済最優先ではない暮らしの豊かさを感じ、野生動物も害獣ではなく、共存していく地域の資源と考える。

2つ、持続可能な自立的対策…獣害対策は動物と共存する以上、継続性が重要。「自分たちでできることは自分たちの力でできる地域を」という考え方を大切にし、当事者に寄り添いながら、自立的で持続可能な対策に取り組む。

3つ、地域に適した体制と対策…地域ごとに環境も違えば、課題も異なる。そのため、地域に合った体制と効果的な対策作りがとても重要となる。現状の課題を科学的に整理することで、それぞれの地域に合った長期的な目標を描く。

今回の研修は、ふるけもの4団体と同じような支援組織を全国各地に育てていくためのものだ。学生、行政、地域おこし協力隊と今後獣害対策の分野で活躍していきたい人が集まり、熱い4泊5日を過ごした。ふるけもでは今後3回の強化研修を予定している。研修の内容など気になる方はふるけもで検索!

全国各地で悩まされている獣害。今、地域に求められているのはプロの存在かもしれない。

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