みんなの無人販売所ができた!!

籠の無人販売所

籠の銀座通りを坂足方面へ進み、三叉路の手前まで行くと、黄色いノボリがひらひらと風になびいている。籠の無人販売所だ。坂足に住む後呂光さん夫婦の提案で、11月に久保チエ子さんの畑内に建てられた。そこには常に、新鮮な野菜や卵、果実などが種類豊富に並んでいる。

西部地区に位置する籠は、住民以外の人通りは非常に少ない。そんな場所だと大きな売り上げはないのでは?との声も聞こえてきそうだ。しかし後呂さん夫妻は無人販売所を建てた理由を次のように語る。

「無人販売所の存在が、利用する人の楽しみになってほしい」

利用者、つまり売り手と買い手のほとんどは籠の住民。「自分のとこはまだ育っていないから…」と、同じ野菜を育てながらも買っていく人がいる。利用者の一人である私は「今日は何があるのかな~」とついつい楽しみにのぞいてしまう。そして籠に住む山本愛子さんは日々、出品物の管理を行っている。

利用する人の数は多くなくとも、それぞれが、それぞれの楽しみ方で、時には責任を持って無人販売に関わっている。利用者たちが「販売」以上の価値を無人販売所にもたらしている気がした。

商品はなんと100円均一!西部地区にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

籠の無人販売所