滋賀県多賀町から町長、区長ら訪問

滋賀県多賀町(久保久良町長)の自治会区長で組織されている区長連絡協議会から26人の区長と町長、町職員ら31人が、6月21日に色川を訪問し、色川地域振興推進委員会(原和男代表)の委員、那智勝浦町役場職員らと交流しました。
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滋賀県東北部に位置する多賀町は人口約8050人、42集落からなります。少子高齢化が進む中で、集落に活気を取り戻したいと模索しており、今回、色川の地域振興、新規定住促進の取り組みを学ぶために訪れました。

交流会では、那智勝浦町役場観光産業課の松下安孝さんが色川地区の概要や行政の支援について、同委員会の原会長が新規定住者受け入れの経緯や委員会の活動などを説明。また、各委員から、定住希望者向けの滞在プログラムや、田舎暮らし体験希望者向けの体験プログラム、小中学校の建て替えや鳥獣害対策などの色川の課題と住民主体のさまざまな活動についての話がありました。

その後、多賀町側から、定住者の就職についてや、空き家・農地の確保、色川に定住したいと思った理由、行政に求める支援など、多くの質問が寄せられました。

原会長は「地域振興の主役は地域の住民。自分たちが地域をどうしていきたいのか、地域で真剣に考え、そのために必要なことを行政にお願いしていく。行政主導で事を進めれば、住民パワーは失せてしまう。色川はIターン者が住民の3分の1になったが、課題は山ほどあり、住民が一体化して取り組んでいくことが大事。そのためにIターンが力となっているが、将来的には、Iターンを受け入れ続けていくことよりも、ここで生まれ育った者が地域を支えていくという本来の流れに戻さないと、地域はつぶれてしまうだろう」と話しました。

区長連絡協議会の今井博副会長は「皆さんが細かく説明してくれて参考になった。Iターン者と地元の方が連携を取って、プラスに動いているという印象を受けた。私たちも、色川の取り組みから吸収できるところはしていきたい」と意欲を見せました。
(執筆:たき)

交流会の様子。色川地域振興推進委員会から7人の委員、町役場から5人の職員と集落支援員が出席しました