ブルーベリーの摘み取りはいかが?

ブルーベリーの実が、青く熟す季節になりました。色川ではブルーベリーの木があちこちに見られますが、これは色川花木園芸組合(平岡靖敏代表)が普及に努めてきたためです。
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同組合がブルーベリー栽培を始めたのは、7年ほど前。平岡さんが代表の役を引き継ぎ、何か活動の核がほしいと考えていたとき、地元住民の作ったブルーベリージャムをいただき、とてもおいしかったことがきっかけだそうです。

新鮮な実がおいしく体にいいのはもちろん、ベル型の花は美しく、紅葉も楽しめます。これは売れるだろうと、当初は鉢植えでの販売を計画しましたが、毎年のように植え変えねばならないなど鉢の手入れは大変です。かといって、色川のような場所ならともかく、町では地植えのできる人も限られてきます。果実を売ろうにも、摘み取りに手間がかかるうえ、生の実は日持ちがよくありません。商売を考えるよりも、むしろ各家庭でそれぞれに楽しんでもらうことが地域の活気につながるのでは、と色川内での普及を目指すようになりました。

栽培を勧めるため、まずは平岡さん自身がブルーベリーの試験栽培に着手。現在育てているのは50種類以上、100本を優に超えます。より育てやすく、おいしいブルーベリーを目指して、組合員と接木苗の栽培実験にも取り組んでいます。色川の気候に適した品種に、特に食味のよい品種を接いで、「成功すれば、自信を持って勧められる」とのこと。実験の結果が分かるまで、まだ数年はかかる見込みです。

当初から育ててきた木が多くの実をつけるようになったので、平岡さんは昨年から摘み取り園をスタート。入場料(1回40分、試食つき)は200円。自分で摘み取ったブルーベリーは、250g500円で買い取ることができます。8月末まで楽しめるが、梅雨の間は雨で実が裂けてしまうことが多く、味も水っぽいので、例年7月中旬以降が摘み取りの好シーズンだそうです。問い合わせ・予約は平岡さんまで(電話0735-56-0345、留守の場合もあるため、必ず事前に問い合わせること)。
(執筆:スノッチ)

「朝、ブルーベリー園を見回りながら、熟した実を摘み取って味わうのが何よりの楽しみ」という平岡さん