自分たちで守る宮祭り 南平野区

南平野宮祭り

妙法小学校の校庭わきにある階段を上ると見えてくる南平野区矢倉神社。10月9日、南平野区生活改善センターにて、この矢倉神社の宮祭りが行われた。

前日の8日は、午前7時半から矢倉神社・センターの清掃、餅ほり用の餅と翌日の昼食の準備の二手に分かれて作業を行った。作業が終わると、みんなで特製ぜんざいを囲んでほっと一息。疲れた身体に甘さがしみわたる。

9日当日は、午前8時半に参加者が集合。準備を済ませた後、11時から祭事が始まった。南平野では宮司を呼ばず、区民だけで宮祭りを執り行っている。宮総代の奥江源三さんの挨拶の後、区民一人ひとり祭壇に向かって祈りを捧げた。

祭りの日取りも、平日働いている人が少しでも参加しやすいようにと、休日に合わせて開催されている。どうしたら祭事を守れるかを日々考え、相談しながら進めているという。

祭事後は、あいにくの雨だったので、センター内で餅ほりが行われ、室内は熱気に包まれた。

落ち着いたところで、みんなで弁当を囲んでの食事会。この弁当は、なんとすべて婦人会の手作り!これでもかというほど多品目で、どの料理も本当においしくて食が進む。

食事がひと段落すると、恒例のカラオケ大会に。地元の若手も参加しており、老若男女問わずわいわいと賑やかな時間が続いた。

随所に婦人会のパワーはもちろん、できる限りすべてを自分たちで、という気概にあふれていて、南平野区の力を感じさせる宮祭りだった。

南平野宮祭り