ウルトラマラソンのランナーたちが色川を駆け抜けていった4月23日の午後、那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)による「第2回おしかけ演奏会in色川」が籠ふるさと塾で開催された。
一昨年4月の第1回の後、楽団内で「また色川で演奏したい」との声が高まり、今回の開催に至った。なんと楽団から町内全戸へチラシを郵送という気合の入った広報も奏功して、当日は開演直前に急きょ座席を増やすほどの盛況ぶり。
開演に先立ち、後援する山里文化クラブを代表して後呂光さんが「今日はウルトラマラソンに続いてこの演奏会もあり、籠にとって本当によい日。押しかけとおっしゃるが、このような押しかけなら大歓迎です」とあいさつした。
演奏は、楽団員29人の息がぴったり合い、盛り上げたり抑えたりとメリハリの効いた音色が観客を心地よく魅了した。演歌あり童謡あり行進曲あり、歌あり踊りあり、トトロや浦島太郎なども登場と、観客を楽しませる演出もてんこ盛り。さらに、「忙しいなか演奏を聴きに来てくれる皆様に、お茶でも飲みながら気軽に楽しんでいただきたい」との楽団の心遣いにより、飲み物や茶菓子のサービスまであった。
なお、楽団員が再び色川で演奏したかった理由のひとつが、差し入れのスイーツ(!?)という。今回も、後呂秀子さんや、お菓子屋さんを開業予定の津崎ふきさん・千葉貴子さんコンビによる焼き菓子などが提供され、楽団員も色川を堪能した模様だ。終演後は口色川・福井恭子さんのパンの出張販売もあり、観客・楽団員ともに、心もお腹も満たされ幸せいっぱいで会場を後にした。