6月18日、ここ色川地区を守る、那智勝浦町消防団第6分団の訓練が、円満地公園オートキャンプ場で行われた。今年4月、吉田創さんが新分団長に就任して初めての訓練。今回は16人の団員が参加し、敬礼や回れ右などの礼式訓練と、実際にポンプを使った放水訓練を行った。
訓練終了後、32年間にわたり消防団活動に尽力してきた松木繁明前分団長を招き、バーベキュー昼食会が行われ、団員の家族と一緒に親交を深めた。
その後、団員や地域の子どもたちのための「ミニ消防体験」が催された。子どもたちは消防車と写真を撮ったり、トランシーバーで話してみたり、放水を間近で見たりして大興奮。こうした体験を通して、消防団活動を身近に感じてもらい、大きくなったら消防団に入りたいと思ってもらうことが目的だ。
子どもたちに消防団のヘルメットを被せて、消防車に乗せてあげると、カメラを持った父兄も大忙しでシャッターを切る。「昨日の夜から楽しみにしていて、消防の話ばかりやった」と子どもの様子を話しながら喜んでくれた父兄もおり、団員たちも喜んでいた。
思い返せば、僕が育った和歌山市にも消防団はあった。しかし、「知らない誰かがやっている」だけのことで、興味はなく、勧誘もなかった。色川に来て、誘われるがまま消防団に入り、大きな災害や火災を経験し、「やはり消防団って必要なんやな」と感じた。人口が減っていく中、未来の消防団員を増やすためには、今回のように、消防活動が身近であることを、もっと伝えていきたい。