晴れの舞台で素敵なハーモニー

色川で20年以上活動を続ける「公民館色川合唱教室」(白水洋子代表)が、11月26日に行われた第23回町民音楽祭に参加した。今年は、町展と同時開催、会場も体育文化会館に変更しての実施となった。3団体の演奏の後、休憩を挟んでの出番。指揮は、教室を指導する丹野伸先生。大野区の井口志乃さんがピアノを演奏した。

1曲目は「にじ」。保育所で歌うこともあるという明るく楽しい曲だ。2曲目は「人間だもの」の詩で知られる、星野富弘さんの詩を合唱曲にした「日日草」。メロディーもリズムも難しく練習時は苦労したが、本番に強い男性パートの活躍で当日はきれいなハーモニーを奏でることができた。

3曲目、中島みゆき作詞作曲の「糸」では、観客も一緒に口ずさむ姿が見られた。お別れの挨拶に「グッデイグッバイ」を歌い、合唱団に大きな拍手が送られた。

ハーモニーという言葉の語源は、ギリシャ神話の「調和」を司る女神ハルモニアに由来するといわれる。丹野先生が本番前に話していたのは「ほかのパートの声をよく聴いて歌う」ことだった。どうしても幅のある「ひとの歌声」を、お互いがお互いをよく聴き合い、調和するひとつの点を探して響かせる。とても難しいことだが、ハーモニーが成立したときは例えようのない心地よさと喜びがある。

調和点を探すことは、日々の暮らしの中でもきっと大切なこと。合唱を通して、再確認したように思う。