挑戦!ムシロ打ち・・・其の三 ムシロ打ち開始

前回までにムシロ織り機を完成させた「ごんぱちーず」の2人は、いよいよ師匠の中西忠治さんからムシロの織り方を教えていただくことに・・・。
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何事も始まりと終わりが難しいものです。まず、縦糸の準備をします。織り機に吊り下げたオサの穴にシュロ縄を1本1本通し、すべてのシュロ縄がピーンと張るように調整します。

次は横糸。始めの部分はシュロ縄で強化します。たたいて扱いやすくしたわらを刺竹に引っ掛け、縦糸を縫うように右へ向かってツーーと通します。帰りにもわらを引っ掛けて左へツーーと戻ります。そしてオサをガンガンと打ち下ろしてわらを締めます。刺竹が1往復するごとにオサの傾きを変え、横糸が交互に織り込まれるようにします。少し織り進んだら、端から出ているわらをまとめて留めます。この作業をひたすら繰り返すとムシロができるそうです。

ここまで教わったら、あとは自習。大きな織り機を2人で担ぎ、自宅へと続く石段を下りていきます。大工さんや郵便屋さんは何事かと振り返り、ご近所からは「どえらい大きなもの運んどったわだ」と声を掛けられ・・・ようやくわが家におさまった織り機。さて、教わってきたことを忘れてしまわないうちに自習開始です(次回に続く)。
(執筆:やま)

中西さん(左)に教えてもらいながら、シュロ縄を通します

刺竹にわらを引っ掛けて横へ通す作業