「色川に住む人も、たまに帰ってくる人も、これから出るかもしれない子どもたちも、『ああ色川にはこんな催しがあった。楽しかったな。また行ってみようかな』そう思ってもらえたら本望です」
山里文化クラブ(外山哲也会長)メンバーの鳥羽山誠一さんが、今回の色川大文化祭進行の中でこう語った。
今年で10回目を迎える色川大文化祭。メンバーはじめ地域の住民が準備を進め、それぞれ演目の練習は、忙しい合間をぬって行われる。そんな手作りの温かな催しが、今年も無事に幕を下ろした。
会場となった籠ふるさと塾に入ると、色川花木園芸組合(平岡靖敏会長)の皆さんが製作した、色とりどりのハンギングバスケットがお出迎え。鮮やかな花たちが会場を彩る。
奥に進むと、色川小中学校の生徒、大野保育所の園児たちによる絵や自由研究の発表などが並ぶ。大人の出品も負けていない。絵・木工・刺繍などや、日頃の成果がいかんなく発揮された公民館活動の展示品など多彩な出品が。コンテストこそなかったものの恒例の写真展も健在だ。
舞台での演目は、10回目にして最多の16種目。保育所の園児たちによる歌の発表に始まり、踊り、かっぽれ、合唱、空手演武、劇、バンド…さらにスペシャルゲストに、「I LOVE 熊野」でおなじみのヤブこと薮下将人さんが熱唱。観客とハイタッチを交わしながら、会場を盛り上げた。
今回目を引いたのが、たくさんの子どもたちがユニットを組で出場したダンス。かわいらしい踊りが、観客を魅了し、子どもたちも楽しそうに踊っていた姿が印象的だった。
子どもたちに限らず、大人たちにとっても「楽しそう」「やってみたい」を実現する場所として、文化祭がこれからも多くの「スター」を生み出す場所になったら素敵なことだ。