南平野区、大雨の中の宮祭り

南平野区(益子保美区長)の矢倉神社例祭が、10月9日に行われました。大雨警報が発令されたこの日は、神社での神事を断念し、同区の集会所「生活改善センタ―」に場所を移しました。
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10時に開始した神事では、一室をお宮に見立て、テーブルの上に、玄米、白米、魚、野菜、果物、酒、塩、乾物、餅などが供えられました。とりわけ目を引いたのは、厄年の区民の名前と年齢を赤の食紅で記した餅。同区の宮祭りでは、お供え用・餅まき用それぞれに、このような餅を準備するのが慣例だそうです。

神事では、宮司のお祓い・祈祷、関係者による玉串の奉納が行われ、その後、参列者全員でお神酒をいただきました。恒例の餅まきは、悪天候のため行われず、参列者一人一人に餅が配られました。

神事後の懇親会では、江戸末期に広まったとされる大道芸「江戸芸かっぽれ」が余興で披露されるなど、大雨を忘れるほど楽しく盛り上がり、区民の親睦を深めるひと時となりました。
(執筆:モコ)

お供え物の中には食紅で厄年の年齢が記された餅も