地蔵祭りで吟行

色川俳句会(松葉萩生主宰)は10月24日、年1回の恒例行事、野外で俳句を詠む吟行を開きました。
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今年は会員8人が、同会の俳句を添削指導する静岡在住の関野星夜氏を迎え、地蔵茶屋で行われた口色川区の地蔵祭りに参加。しばし句作にふけった後、大野区の禅定林寺へ移動、昼食の後に句会を行いました。

持ち寄った全95句が作者を隠して披露され、めいめい佳作9句・秀逸3句・特選2句を選びます。選ばれた句は作者が明かされる仕組み。参加者は「よい句が多くて選べない」と迷いながら、互いの句を味わいました。
 

関野氏は句作のコツについて「俳人は、己と対象物すなわち大自然との表現者。現場に出て、対象物を深く見つめれば、作ろうとしなくても向こうから語りかけてくる」とアドバイス。会員の蜷川ヨシ子さんは「先生の穏やかな人柄のおかげで、終始和やかな充実した吟行になった」。吟行初参加の和田司さんは、「たくさん作れるか自信がなかったが、やってみると楽しかった」と話しました。
(執筆:スノッチ)

作品を披露し、よい句を選ぶ会員たち