色川で華道を教えて25年

「色川地区の生徒さんは、人間的にすばらしい」と語るのは、西畑幸子さん。公民館が主催する色川成人学級の華道(嵯峨御流)の先生で、この道55年の大ベテランです。1985年からの25年間、色川地区で華道教室を持ち、開始当初は南平野・小阪・籠の3カ所で、現在は南平野と籠の2カ所で計13人の生徒に教えています。
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その日に使用する花材などの全体的な説明をした後は、一人ひとりに声をかけて指導します。「もっとお花を入れてやさしい感じにしましょう」「枝に曲線をつけてもっとおもしろくしましょう」など、生徒それぞれの生け花に丁寧に手を入れながら回ります。

また、みんなが「これも楽しみ」と言う稽古の後のお茶の時間には、華道以外のいろいろな話に花が咲きます。生徒たちも、「先生は気さくで質問がしやすい」「生け方のコツなど、隠すことなく何でも教えてもらえる」と、月1回のこの教室がとても楽しみな様子。

「生徒さんが上手にお花を生けてくれるときが一番うれしい」

華やかな笑顔でそう話す西畑さんは今年81歳。色川地区でのパワフルな華道教室は、まだまだ続きそうです。
(執筆:さっちゃん)

生徒一人ひとりに声をかけながら指導する西畑さん