獣害対策インター感想編

先月号の「ほっと色川」で掲載したインターンシップの記事を覚えていますか?7~8月にかけて、6人の野生動物関係の専門学校生が那智勝浦町に獣害対策の現場を学びに来た。彼らからお礼と体験を通して感じた感想が届いている。紙面の都合上、内2人を抜粋して紹介する。

古岩樹(2年生)

このインターンには獣害対策の現場を知りたいと思い参加しました。まず驚いたのは、色川地区のサル対策でした。テレメ※を使い、住民が毎日持ち回りで追い払いを実施している地域は他に聞いたことがなく、今後の獣害対策のモデルになると思いました。また、協力隊は罠や防護柵の設置が中心業務だと思っていたのですが、実際は地域の人とのコミュニケーションをなにより大切にしていました。聞き込みや対策の助言を丁寧にして、時には体調も気遣っている姿がとても印象的でした。

※受発信機を用いてサルの位置や移動を追跡するテレメトリー調査

横塚将太(2年生)

那智勝浦町で過ごした10日間はとても充実していました。止めさしや解体など初めての事も多々ありました。鳥獣被害対策や地域おこし協力隊についてインターンシップとして学びに来たのですが、あまりに自然が豊かでしたので観光目的でまた来なくてはと思いました。一番感動したのは夜の色川地区の満天の星空で、月明かりがまぶしいと感じるくらい素晴らしかったです。私はまた必ず見に来ます。最後になりますが、移住者や地域おこし協力隊について思ったことがあります。協力隊の任期を終えた後の仕事を紹介する制度とかあったらもっと移住者や協力隊を志願し易くなるのではないかと思いました。拙い文ですが以上です。また来ます。

各々、獣害対策の側面だけでなく様々な出会いや価値観に触れ、良いお土産を持って帰ったようだ。感想も200字じゃ足りないとぶつぶつ言っていたので、次に彼らが来たときはその思いのたけを聞いてやってほしい。また、今回掲載できなかった学生の感想は、どこか別の機会でお伝えしたい。