住民の笑い声響く色川大文化祭

「第3回色川大文化祭」が2月27日に、籠ふるさと塾で開催されました。この文化祭は、色川の暮らしに花を添えるべく、老若男女みんなが楽しめるさまざまな催しを企画する「色川山里文化クラブ」(白水節二代表)の主催で、色川地域の住民による地域のための文化祭です。

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3回目の今年も、劇、合唱、踊り、のど自慢、バンド演奏など、盛りだくさんのプログラムで、また、会場には住民手作りのさまざまな作品が展示されたほか、「色川自慢」がテーマの写真コンテストも行われました。

午前9時半に開演した文化祭は、色川の幼い子どもたちのダンスで幕を開けました。手足を大きく伸ばして懸命に踊る、かわいらしい子どもたちの姿を、観客は目を細めて見守っていました。

次に、公民館踊り教室、色川合唱団の発表、江戸芸かっぽれの演技が続き、その後は同クラブメンバーによる劇「色川シンデレラ物語」と「タクシードライブ」。色川版シンデレラは、草刈が上手な素朴な娘シンデレラが、いじわるな着飾った姉たちに連れて行かれた舞踏会で色川王子に見初められるというストーリー。ミュージカル仕立てで、歌や踊りで楽しませるとともに、姉たちのコミカルな掛け合いや演技に、会場は笑い声に包まれました。

「タクシードライブ」は、色川出身で和歌山市で暮らす父親が、色川を見せるために息子を連れてくる物語。親子は駅からタクシーに乗り、文化祭が開かれる籠ふるさと塾を目指しますが、道中でおかしな動物や住民が登場し、観客の笑いを誘いました。

次に、色川小学校の児童たちが製作した映画「ザ・デビルプラント・リターンズ」が放映され、午前中のプログラムが終了。昼食には、同クラブが赤飯、おまぜ、カレー、おでんなどを用意しました。また、コーヒー、紅茶、甘酒と甘味の喫茶コーナーも設けられました。

午後のプログラムは、「のど自慢」に始まり、10組の出場者が熱唱。その後は、ピアノ発表、合奏、親子での弾き語り、ハイチのドラムとダンス、バンド演奏などが続きました。

会場には、色川内外から100人以上の観客が集まり、立ち見も出るほどにぎわいました。観客からは「演技が上手で面白かった」「皆とてもよかった。練習は大変だっただろうなあと感心した」「みんなが笑顔で元気になってよかった」「来年も楽しみにしている」といった声が聞かれ、子どもからお年寄りまで皆が大いに楽しんだ文化祭となりました。
(執筆:たき)

会場いっぱいに集まった観客

色川合唱団の発表

色川シンデレラ物語の一場面

のど自慢で「UFO」を歌う出場者

会場には盆栽、絵、手工芸品、絵手紙、写真などが展示されました