秋晴れの空の下で稲刈りのハズが〜棚田を守ろう会〜

棚田の稲刈り

 青く澄み切った空。真っ白な雲がぽっかりと浮かんでいる。金色に輝く稲穂が穏やかな秋風になびいて、さらさらとさざ波のようにゆれている。かさかさと乾いた音を立てながら、稲を刈る人々の汗ばんだ頬を心地よい風がなでる。皆、自然と笑顔になっていくのがわかる…。

 本来、稲刈りってそういうもんだろ!!っと、文句の一つでも言いたくなる。無情にも、鉛色の厚い雲が空を覆い、時折雨足が強くなる。9月22日、小阪終えることがででの「棚田を守ろう会」(松木繁明代表)稲刈り体験イベントは、残念ながら悪天に見舞われた。

 それでも、この悪天にもかかわらず、約50人と、多くの参加者が訪れた。雨具を着ていても、どこからともなく雨水は忍び込んできて、けっこう皆、びしょびしょになりながらも、黙々と稲を刈り、なるにかけていく(なぜか、スタッフの原裕だけは色川イライラ棒の設置に集中している?)。

 途中、一回休憩を挟んで、午前中で作業を終えた。ぬかるみに足をとられながらの作業はなかなかはかどらなかったが、数枚の田んぼを残して、ほぼ刈り終えることができた。参加してくれた皆さんに、そして、(収量は例年より少なそうだが)今年もこの棚田でお米が実ってくれたことに感謝したい。

 田植えと草取り一回はイベントでやるとしても、稲刈りを迎えるまでには、田起こしに始まり、代かき、草刈り、水管理等々、多くの作業がある。この棚田の風景が守られることや、都会の人々に米作りを体験してもらえることの意義は感じつつも、最近は、自分の仕事が忙しくてあまりかかわれないスタッフが多く、2~3人に負担が集中している。

 我こそはと思う人、ちっとは協力してやろうかいのうと思う人、暇で暇で仕方ない人、ちょっとのぞきに来ませんか。お問い合わせはお近くの棚田スタッフまで、どうぞよろしくお願いします。

ちなみに、次回イベントはしめ縄づくり、11月24日の予定だ。