暖かさの中に寒さが残る2月27日、色川青年会(中家英朗会長)の呼びかけで集落内の投棄ごみの掃除が行われた。
当会は2年に一度、大型ごみの回収を行っているが、今回は投棄ごみに光を当てた活動だ。道の脇や山の中で眠っているごみを掘り起こして集落を少しでもきれいにできたらと会のメンバーが発案した(過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業の取り組みの一環として実施)。
当日は参加した10人が、気になる場所を出し合い、口色川や南平野など4カ所を行うことに。山の中に入ってまず目にしたのは冷蔵庫。そして、フライパンや生活用品が大量に散らばっている。一人だとすぐに心が折れただろう。ホウキの穂も束になってこそ掃けるというもの。新生活を始めたばかりのメンバーに「これ使えるんじゃない?」と冗談を言い合いながら片付けていく。ごみの脇には小さな流れがあり、熊瀬川につながっている。きっと川の水をきれいにすることにもつながるだろう。 到底取りきれないごみと格闘すること数時間。バイクのような大物もあり、軽トラック7台分になった。事前に連絡していた町のクリーンセンターに持ち込み、投棄ごみということで無料で引き取っていただいた。ごみの重さはなんと1.5トン。みんなの中には疲労感と共にやりきったという軽やかな気持ちもあっただろう。山里に春の風が吹いている。