若者が田舎暮らし体験

農山村での活動や住民との交流を通して、田舎暮らしに興味がある人材と、過疎・高齢化が進む地域とを結ぶ県の事業「わかやま田舎暮らしワークステイ」と、農村の6次産業に関する就業や起業を目指す人材を育成する内閣府の「農村の6次産業起業人材育成プロジェクト」によるインターンシッププログラムの受け入れが、8月5日から12日まで色川地区で行われました。–pagebreak–

インターンシッププログラムでは福岡県から有門寛剛さんが訪問。5日から11日までの7日間の滞在中、色川で事業を行う住民を講師に迎えての講義や茶畑、果樹園などでの作業を行いました。

有門さんは現在住んでいる地域で抱えている過疎化や高齢化といった問題の対策に取り組みたいとプログラムに参加。「今回色川地区で学んだことを福岡県に持ち帰って実践していきたい。すぐには無理かもしれないが、今後地域との話し合いを重ねて、新規定住者の受け入れなどで活性化を図っていきたい」と話しました。

「わかやま田舎暮らしワークステイ」では東京都から前川明日香さんが8日から12日までの5日間滞在。大学の卒業論文「都会から地方への移住」に関するテーマの調査を兼ねて参加しました。

前川さんは5日間の中で、農作業に汗を流す傍ら、地元住民やIターン者から色川地区での取り組みや新規定住に至った経緯などの話を聞き、「地元の受け入れる側の思いと実際に移住してこられた方の思いを伺うことができてよかった。今回の参加では人と人とのつながりを感じた。将来は自分も田舎暮らしをしていきたい」と話しました。

受け入れを行った「色川地域振興推進委員会」の原和男会長は「多くの若い人に農山村の現実を体験・実感する中でさまざまなことを学んでほしい。こういったプログラムを通して田舎に足を運び、また目を向けてもらうきっかけ作りになれば」と述べ、若者の参加を募っています。
(執筆:ざっきー)

山林保全活動を行う参加者

作業の傍ら地元住民の話にも耳を傾ける参加者