住民が協力して復旧作業

台風12号の豪雨により大規模な土砂崩れに襲われた口色川区。ライフラインが寸断された中で、住民が協力して被災者の救援、復旧活動に乗り出しました。–pagebreak–

土石流で家屋が破壊された被災者は、区の寺・宝泰寺に避難しましたが、安全が確認されてから口色川会館(集会所)に移動。その後、それぞれ地区内の空き家や地区外の家族の元に移り、現在は1世帯が会館に避難しています。

復旧作業では、土砂に埋もれた道路を住民が重機を使って通行できるようにしたり、水道の仮復旧、被害状況の調査・報告、家屋や側溝の土砂のかき出し、災害ごみの搬出・回収などを住民が協力して行いました。作業は、毎朝8時に住民が会館に集合し、分担して実施。地区外からも多くのボランティアが駆け付けてくれました。

被災から1カ月以上がたちますが、周辺の土砂を重機で取り除かなければ、土砂やごみの片付けができない家屋もあり、まだまだ時間がかかりそうです。応急処置で仮復旧した水道も、水質・水量に問題があり、本格復旧が急がれます。区では、今後の復興対策を検討し、行政機関の協力を仰ぎつつ、取り組んでいく意向です。

新宅伸一区長は「復興は区民一丸となって取り組んでいくことが大切。やむなく地区外へ避難した住民も戻ってこられるように、住民が少しでも安心して暮らしていけるように努力したい」と話しています。
(執筆:たき)

道路や側溝の土砂を除去する住民たち

災害ごみの回収も手分けして行われた