住民の絆深まる宮祭り

田垣内区の水本神社で例祭が11月1日に行われ、多くの区民が集いました。–pagebreak–

水本神社はもともと区内の別の場所にありましたが、神社より上を開墾するにあたり、明治23年に新たに建立され、現在は山中の延々と続く階段を登って行った場所にあります。

行くだけで一苦労のお宮さんにやっとの思いでたどり着くと、神事が始まります。皆で般若心経を唱えて、御神酒をいただいた後、ほろ酔い気分の中で恒例の「餅ほり」をします。

「後ろに全然来んぞ!」「もっと前にも投げてよ!」

皆の歓声が山中に響き、餅が当たって泣き出す子どもも。この時ばかりは老若男女皆餅を拾うことに必死です。

餅ほりの後は、皆で食事をしながらの楽しい時間。同じ区の中に住んでいても、こういった行事の時でないと会えない人も多く、高齢になると尚更です。

同区には若い移住者が多く、子どももたくさんいます。この日も子どもたちの笑い声や歌声が皆を笑顔にさせていました。そして、お年寄りが子どもたちと遊び、最後には移住者とお年寄りが肩を組んで山を降りていく姿から、この地域の温かさと明るい未来が見えてくる宮祭でした。
(執筆:ざっきー)

この時ばかりは餅しか見えない!?

笑顔が絶えない団欒の時間