崔宗宝さんの歌声に魅了

中国北京生まれのバリトン歌手、崔宗宝(さい・そうほう)さんのコンサートが、12月10日に色川小学校講堂で開催され、色川内外から約100人が来場した。–pagebreak–主催は色川山里文化クラブ(白水節二代表)。

来日して約20年になる崔さんは、「日本・中国二つの故郷(ふるさと)を歌う」活動を続けており、朝日新聞の「にほんの里100選」に選ばれた日本全国の地で公演を行っている。

コンサートを始めるにあたり、崔さんは「0歳から80代まで幅広く、こんなにたくさんの人が来てくださって驚いた。古い日本の歌、中国の歌を歌っているが、特に子どもに聞いてもらいたい。今年は地震や台風など暗いニュースばかりだったが、音楽は心をいやしてくれるので、ゆっくり聞いてほしい」とあいさつした。

まず、中国の歌を3曲、弾き語りで歌った後、日本の歌「鐘が鳴ります」「平城山(ならやま)」「千の風になって」「雨ニモマケズ」を披露。曲の合間でも、ユーモアに富んだトークで会場を盛り上げた。

続いて、色川合唱クラブが「ふるさとの山に向かひて」を歌った後、崔さんと「色川の里」を合唱した。その後、再び崔さんがオペラ曲などを熱唱。アンコールでは、千昌夫の「北国の春」を歌い、拍手喝采でステージの幕は閉じた。

188センチの長身から発せられる伸びやかで力強い歌声に、聴衆はじっと聞き入っていた。(たき)

色川合唱クラブとのジョイントも