移住者インタビュー②

吉田澄恵さん〜何年経っても色川っていいなと思う〜

yosida

プロフィール

  • 1970年北海道生まれ、色川へは2003年に移住。
  • 夫の創(はじめ)さんは和歌山市出身。
  • 長男、長女、次女高校1年生、三女小学4年生。

現在の仕事や役職

旦那は円満地公園オートキャンプ場の管理人をしています。私は果実加工を行っている耕人舎の工場長を務めていますが、梅の時期と柚子の時期が主な季節的仕事なので、暮らしの中では自家消費用の自給農が主な仕事になっています。普段の食卓に上る野菜類はもちろんですが、鶏も数羽飼っており卵も毎日頂いています。初夏には庭先の茶の木から新芽を摘んで1年分のお茶も作ります。それに家には果樹が多くて、梅、栗、柚子、ブルーベリー、柿、イチジク、他にもあると思いますが、季節ごとの味を楽しむのはもちろん、ジュースやジャムにしたり、干し柿を作ったりなど加工品づくりにも精を出しています。他にも保存食作りもやっていて干し芋、切り干し大根、干し野菜などもあって四六時中加工品を作っています。

円満地公園オートキャンプ場ホームページ

色川を知ったきっかけは?

旦那が雑誌で見つけて2回ほど単身で色川へ足を運んでもらいました。籠ふるさと塾に泊まって、定住の話を色々と聞いたようです。私は小さい子どももいたので、情報をもらって希望を伝えるだけで、あとは任せました。タイミングよく空き家が見つかったので、そのまま引っ越しとなりました。車2台で荷物を運んで来たのですが、くねくねとした色川道をどこまでもどこまでも走りながら、「どこまで行くねん!」と思ったのを今でも覚えています。

色川で暮らしてみて

何年経っても色川っていいなと思う。移住希望の訪問者の方と話していて「色川いいですね」と言われるんですが、時間が経って慣れてきてもいい所だと思います。それは「人」なんだと、他のIターンが入っている田舎とは何か違う感じで、受け入れの歴史や地域側も慣れている所為もあるのかと思います。物理的には本当に都会から遠くて、買い物も大変なこともあるけど、だけど不便だと思ったことはないですね。最初から何年も住んでいるような感じがここにはあります。

色川での子育て

子どもを育てるのに良い所を探して移住したのですが、ここでの子育てがやっぱり一番良い。自分自身田舎で育っているから、田んぼ遊び、木登りみたいなのは当たり前だったけど、都会で子育てしていた当時は、「汚れること」や「危ないこと」に周囲は否定的だったし、「おとなしくしろ」「褒めて育てろ」みたいな価値観があった。色川でも色々だけど、自然派の人が多いので子育ての共通言語みたいなのがあって、皆で話し合って色々と決めていくことができるのはありがたいです。それにみんな知っているという「小さなコミュニティの良さ」があって、のびのびと子どもたちが育っていることと、地域の人に怒ってもらえる環境があるので、地域に育ててもらっている実感があります。

除夜の鐘

これからの展望

今までの10年から15年は子育てが中心だったけど、とりあえずひと段落が付いてきたので、これからは色川の活性化に協力できればと思っています。色川ブランド研究会の活動やゆるキャラでの情報発信、文化的活動にも力を入れたいですね。やっぱりこれからも人(ちゃんと頑張ってくれる人)にどんどん入ってきてほしいので、うるさいおばちゃんになる必要があると思っています。

山村留学や移住希望者の方へメッセージ

とにかく1回来てもらってお話をしましょう!!色んな楽しい人がいっぱいいます。