定住への道

あなたは色川に何を求めていますか?

現在、多くの地方自治体で移住者の受入れを積極的に行う施策が実施されています。田舎暮らし、地方移住、ワーケーションなど様々なキーワードとともに選択が増えており、一昔前とは田舎暮らしを取り巻く状況が大きく変わってきています。

色川地区では、移住者の受入れを地域の「仲間探し」だと捉え、地域住民が主体となり体制を整えています。色川での田舎暮らしに少しでも興味を持たれた方は、じっくりと地域を知って頂きながら定住への道を歩んで頂ければと思います。また私たちも希望者が地域に馴染めるよう出来るだけお手伝いをさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。

都会では得られない心豊かな生活をしたい

都会の暮らしは便利だけど近所付き合いがなかったり、人間関係や地域のつながりが希薄だったりということもあると思います。一方、田舎では地域と人、人と人とのつながりが濃密です。不便なことや困ったことがあっても、お互いが助け合い、補っています。住民一人一人が地域を支える大切な存在です。自然、地域、人としっかりとつながった田舎での暮らしは、都会では得られない心の豊かさに満たされます。

農業または林業を始めたい

色川は紀伊半島の南東斜面に位置するため雨量が非常に多く、また山村地域であるため、もともと農業に適した場所ではありません。しかし、色川のご先祖様は田んぼにできるところは全部田んぼにしながら天に到るまで耕しました。現在、杉檜の林の中に見え隠れする石垣はかつての田んぼの石垣の跡です。息を切らして山に登ると、よくもまあこんなところにまで田んぼを作ったなと思われるほどです。
当然、山村の農地ですから狭い段々畑で大規模な農業には向きません。少量多品種の栽培が適しているといえるでしょう。米や野菜の販売は地元市町のスーパーや個人宅配ですが、高齢化と人口減でたくさん売れる市場とはいえません。
ある程度の生活費を稼ぐ手段としては鶏卵がよいのですが、これも飽和状態に近くなっています。今後はインターネットなどを通じた販路拡大等、今まで以上の工夫が必要になってきます。
林業は、那智勝浦町森林組合を始めいくつかの林業業者があります。常に雇用がある状態ではありませんが、興味がある方はお問い合わせください。

子供をよい環境で育てたい

色川には、アレルギーや喘息の症状を持っていたり、都会の学校になじめなかったり、自然の中でのびのび子育てしたいなど、よい子育て環境を求めて移住される方が多くいます。色川の土地の水や空気、有機栽培の米や野菜の食事をしたり、少人数での学校教育、地域の人に見守られながらの暮らし、など都会とは大きく違った子育ての環境が広がっています。

定年後の田舎暮らしを考えている

かつてより定年後の田舎暮らし希望は多く、まだまだ現役で活発な方の地方移住が全国的にも盛んです。また、色川でも実際50代60代で新規定住された方もおられます。おそらく定住の動機は老後を自然環境の豊かなところでのんびり暮らしたいということでしょうが、ここは都会や近隣の市町からも離れた非常に不便なところです。色川生活の厳しい現実を念頭に十分検討し、現地を何回も訪問するなどしてから決断をおすすめします。