いろかわ日記 その58

 

リンリンリンと鈴虫が夜、音を奏でていると心が落ち着くというか平和だなと感じるというか。音を愛でることができるのは、色川のような地域だからこそだなとボケーと思う山本です。

いいですよね、鈴虫は。綺麗な音が奏でられて。僕なんか音を奏でる楽器を持ってこなかったので、自前の声しかありません。

よく、音楽は国境を越えるなんて言ったりしますが、楽器がなければ越えられない自分が不甲斐なく感じてなりません。

楽器も同じ気持ちなのでしょうか。音を奏でることが出来なくなった楽器たちは何を考えて日々を過ごしているんでしょう。

こないだ行った妙法小学校にあったリードオルガンは、弾くことができず、きっと長い月日が経って久しぶりに触ってくれる人が現れたのに、音を奏でることができなくてさぞ悔しかったことでしょう。

僕がオルガンならそう思って仕方ありません。

日本の気候は楽器には不向きだと感じる今日このごろ。みなさんの家にもし楽器があるなら、少し取り出して触ってみてあげてください。

では、みなさん。また明日も会いましょ。