西部に受け継がれる花愛でる心
暦の上では秋とはいえ、暑さが続く8月。田垣内区籠に、人々の目を涼ませる景色がある。菊地清子さんが育てる朝顔だ。 通り沿いの畑から妙法山を見晴らす自宅前まで、澄んだ青色の花が次々と開いていく。この色が好きで、ずっとこれだ…
暦の上では秋とはいえ、暑さが続く8月。田垣内区籠に、人々の目を涼ませる景色がある。菊地清子さんが育てる朝顔だ。 通り沿いの畑から妙法山を見晴らす自宅前まで、澄んだ青色の花が次々と開いていく。この色が好きで、ずっとこれだ…
「昔は水ようけあったのに、少なくなった」 各地区でこんな声を聞くことがある。 口色川区では昨年夏、縣にある小谷の水が干上がった。「こんなこと、今まで生きてきて初めて」と近くに住む久保惠資さんは言う。この時、飲み水も危ない…
色川は今、「牛ブーム」だ。一昨年、口色川区の外山哲也さんが牛を飼い始め、そして今年同区へ移住した李相雲さんも。色川郵便局下の、原洋平さんの牛の数も増えた様子。「牛を見るとなごむ」と話す住民や、牛柄のTシャツを着ている人も…
暑さが厳しくなってきた8月2日の日曜日、棚田地域振興コンシェルジュ・大川武士氏を招いての棚田地域振興に関する勉強会が口色川会館で行われた。主催は棚田地域振興協議会 (浦勝良会長)。 当日は、窓を開け、除菌ジェルとマスクを…
「色川の小さな解体処理施設だものみち」(原裕代表)の開業により、野生動物取扱衛生講習会が、6月24日に小坂集会所で開催された。 県の食品・生活衛生課職員から、野生動物の捕獲から解体まで食肉としての安全を守るための具体的…
4月末になると、色川のあちこちでみながお茶の仕事にとりかかり始める。どなたか取材させてもらえないかと、小阪をうろうろしていると、峯鈴子さんと松葉貞代さんが、お茶の作業の相談をしていた。 峯さんは現在、和歌山市在住だが、…
先月号で、大野の里山づくりのことを紹介した。今月号では、熊瀬川と円満地で木の伐採が行われ、集落が明るくなったことを紹介したい。 熊瀬川の川沿いで、昨年9月に、道路沿いの木100本近くの伐採が行われた。農水省の事業を活用し…
あーーーいい天気!今日もステキな一日が始まるなっ。そんな予感に満ちた11月4日の朝、一年ぶりに中島裕次郎が色川禅定林にやって来た。裕次郎さんはカナダに住む七弦ギターの奏者。厳寒のバンクーバーを逃れての冬期日本ツアー、今…
ずい分と暖かい日が続いた10月も終わり、ようやく心地よい冷たさの風が吹き始めた立冬直前の11月1日、狩場刑部座衛門の例祭が樫原区の狩場刑部座衛門神社にて執り行われた。狩場刑部座衛門は今から約600年前、ひとつだたらと呼…
世の中には、「色川」が苗字の人がいる。色川さんたちは、もとをたどると色川の出。それも、平維盛を先祖とする清水姓の子孫であるという。昔、色川を出て、黒潮に乗って現在の茨城や東北に辿り着き、そこに根付いていった。 その命が…