山の色川でマグロ漁お話会

マグロの話

漁業のまち、勝浦の文化伝統の普及と継承に取り組んでいる勝浦2,3区(脇入、仲ノ町「通称 脇中地区」)の有志「よみがえれ!脇仲倶楽部」の皆さんが色川を訪れ、海と山の住民同士の交流を楽しんだ。勝浦漁港の昔のパネル写真を用いた、山縣いずみさんによる当時のエピソード紹介や、元漁師・立木吉也さんの延縄漁によるマグロ捕獲方法の説明では、「水揚げ量の減少により、いずれ勝浦の人が気軽に食べられなくなるのでは」と対策の必要性を語った。その後、かつては延縄漁で浮き玉として、現在では脇仲地区で町おこしに使用されているビン玉編みに、立木さん指導のもと、参加者が挑戦した。

マグロ漁について熱心に質問したり、ビン玉編みに熱中したり、予定より1時間超過して会は終了。「延縄漁の話が面白かった」「ビン玉編みができてよかっった」などの感想があがった。

脇仲倶楽部の活動の魅力は、一つに昔のエピソードを写真や延縄漁のアイテムを用いて語り継いでいること。そして、住民有志それぞれの特技が発揮されていることがある。勝浦小学校では授業に脇仲倶楽部の活動が織り込まれ、全児童がビン玉を使ったビン玉編みを経験するという。この指導には海翁禅寺の竹内美津子さんが関っている。
色川にも魅力あふれる昔の話、文化伝統がある。それらを継承するためにも、学びの多いひと時であった。

ビン玉作り体験