台風にも負けず、40回目の籠の運動会開催

11月3日、「第40回籠の大運動会」(色川西部地区・町公民館籠分館主催)が元籠小学校運動場で開催された。当初10月に予定していたが、台風の影響によりこの日に延期された。当日は晴天に恵まれ、色川の住民を中心に町内外から200人以上の参加者が訪れ、山あいの静かな集落に歓声が響き渡った。

1977年に廃校となって以降、「籠小学校が廃校となっても運動会は残そう」と、西部地区の住民が運営を続けている。また色川小中学校も協力して運動会をサポートしており、廃校となった小学校運動場に子どもたちの声と笑顔があふれていた。

今年は新種目の追加や40回を記念しての「お菓子の掴み取り」が企画されるなど、大いに盛り上がりを見せた。一方、住民の高齢化に伴い、運動会に足を運ぶ人が年々減ってきているという状況もあり、開催を続けていくにあたり大きな課題となっている。ただ第40回という節目を無事に終えることができたのは、何よりも地域の人々の応援のおかげではないだろうか。

毎年懐かしい面々が参集し、参加者が皆一体となって行われる「籠の大運動会」。人とのつながりが体感しづらい現代社会において、大きな家族のような地域に暮らしている「豊かさ」を改めて実感した。