猿の追い払い隊、活動中!

農作物を猿の被害から守るため、色川鳥獣害対策協議会(曽根和仁会長)による猿の追い払い活動が今年も始まった。–pagebreak–

今年は昨年よりも早い時期から多数の被害が出ていることから、例年より1カ月早く7月に猿の追い払い隊を結成し、毎日の地区内の見回り、捕獲檻の設置、捕獲した猿への発信機の取り付け、モンキードッグの活用、ロケット花火での追い払い、さらに今年は安全に操作できるBB銃も導入して巡回するなど、猿対策を強化している。

今年は3基の小型捕獲檻を設置し、これまでに雄猿2匹、雌猿1匹、子猿1匹の計4匹を捕獲。雌猿には発信機を取り付けて山に帰しており、今後は群れの居場所を把握しやすくなることが期待できる。

しかし、相手は生き物、日々状況は変わり、猿との知恵比べは日に日に難題と化している。今まで被害がなかった場所の田畑で被害が出るようになったり、昼時や夕暮れ時の住民が屋内にいる時間を狙ったりと、猿も生きるのに必死だ。

猿の群れを見ると、中には小さな赤ちゃん猿が数匹おり、人間の育てた作物をどうやって盗むのか、その知恵と技術は親から子へと受け継がれている。

被害が拡大する原因は、山に食べ物がない、山に人が入らなくなった、田畑の側まで山が迫っている、などがいわれているが、猿にとどまらず鹿や猪の被害も年々深刻化しており、対策が急がれている。

曽根会長は「猿の被害を最小限に抑えるには、常に群れの居場所を把握しておくことが大切。猿を見かけたらできるだけ早く通報してほしい。連絡をいただけると被害を最小限に抑えることができる。住民の皆様の協力をお願いします」と呼びかけている。(ざっきー)

捕獲檻で捕らえ、発信機を付けられた雌猿