小阪を明るくするために

小阪区の青年会「美里会(みさとかい)」(尾林由晴会長)は、3月27日、シイタケの榾木(ほたぎ)の囲いを修復する作業を行いました。
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美里会は、小阪区出身・在住の60歳前後の“青年”たちによって立ち上げられ、小阪を明るくするさまざまな活動に取り組んでいます。2009年に山林化・サルの被害を防止するために伐採した木を使ってシイタケを栽培したり、区内の草刈りや休耕田での花畑作り、区の伝統行事である「亥の子祭り」なども行っています。

この日は朝8時から、獣害対策の囲いを補強する作業を実施。少しずつ出始めたシイタケも収穫しました。1時間半ほどで作業は終了し、その後の総会で、今後の活動について相談しました。

収穫したシイタケは、今年は会員・区民に分配し、また、榾木を約100増やして、来年はシイタケの販売も検討します。

昨年、休耕田にまいたクローバの花畑は春に開花予定ですが、今年もこの活動を継続し、さらに、訪問者がよく通る県道沿いの休耕田も花畑にすること、他地区の同様の取り組みを視察に行くことなどが提案されました。

そのほか、「高齢化によって増えつつあるシキミ・お茶などの耕作放棄地について、会で栽培を続けられないか」「寺の脇の大師堂の敷地が崩れそうなので補強が必要ではないか」などの意見が出され、地域の課題に対して自分たちにできることを話し合いました。

小阪区は、色川の中でも特に高齢化率の高い集落だが、ゆかりのある人たちが「わがらのふるさとを守り続けていこう」と、力を合わせて、一歩ずつ前進しています。
(執筆:たき)

シイタケの囲いを補強する会員たち

収穫したシイタケ