地蔵茶屋で茶がゆを振る舞う

熊野古道の「大雲取越」を歩くツアー「大雲取越歩く会」が、那智勝浦町観光協会により7日に行われ、富山県から23人が参加しました。大雲取越は、熊野那智大社から新宮市熊野川町小口までの14.5キロを歩くコース。厳しい道のりですが、すばらしい見晴らしを楽しめる峠など見所もあります。–pagebreak–

険しいルートの途中には、旅人が休む茶屋跡が点在します。33体の地蔵がまつられている地蔵堂がある「地蔵茶屋」もその一つで、昔から口色川区が管理してきました。ツアー当日は、南紀くろしお商工会の協力により、この地蔵茶屋が昼食休憩場所に。口色川区の平岡靖敏さん・昌子さん夫妻らが、茶がゆ・さんま寿司・めはり寿司などの昼食を参加者に振る舞いました。

大雲取越を歩くツアーは毎年10月に開催されますが、毎回好評を得ており、以前の参加者からの要望で、今回のツアーが実現。今年は、また10月と11月にも企画しており、新聞などで大勢の参加者を募る予定です。

「これからも地蔵茶屋を大切にしていきたい」と言う平岡さん。古くから多くの旅人を癒やしてきたこの茶屋での一休みも楽しみに、大雲取越に挑戦してみては?
(執筆:たき)
 

ツアーに参加した皆さん