棚田サミットを開催!!

棚田サミット

10月15日から17日の日程にて「第2回わかやまの棚田・段々畑サミット〜耕して生きる棚田の暮らし〜仲間とともに」が那智勝浦町(色川地区)にて開催された。サミットは地域資源である棚田や段々畑の保全活動活性化を図ることを目的としており、棚田保全活動をはじめ、都市住民との交流、移住・定住促進の取り組みが盛んな色川地区が今回の開催場所となった。

1日目は現地見学会「ええわだ!色川」ということで、小阪区と口色川区の現地見学を行った。それぞれ住民がガイド役となり、100名近い参加者を案内して歩いた。現地では写真パネルの展示も行われ、四季折々の棚田の風景、集落の昔の写真などがあった。参加者からは「棚田跡になぜ木が植えられたのですか?」など積極的な質問があり、ガイド役はそれぞれの想いを伝えようと質問に応えていた。

2日目はホテル浦島にてシンポジウムが開催され、色川地区からは棚田を守ろう会(代表 松木繁明)事務局の吉田創さんが事例紹介とパネルディスカッション、移住起業者の事例として矢作忠さんが登壇した。会場には県内外より300名を越える聴講者があった。吉田さんは棚田を守ろう会発足当時の話しから活動10年の軌跡を紹介し、「棚田を耕し守るには、そこに暮らす人が必要」と思いを語っていた。

3日目は追加体験交流会が行われ、和歌山大学、常葉大学(静岡県)、近畿大学の学生ら10名程が円満地公園から鉱山跡を歩き、笠松にて昼食を頂いた。その後小阪の棚田見学を行うとともに各取り組みの発表と意見交換を行った。追加体験交流会にてガイドを行った原裕(だものの会代表)さんは「日々の忙しい中でも、色川で感じた刺激を思い出し、何かの糧にしてほしい。また今回得たつながりを大事にし、都市であれ地方であれ想いをともにしたい。」と充実した表情で話していた。

サミットまで約1年間の準備期間を経て、今回の3日間の開催に至った。準備から開催までを通して住民、地域、行政など様々な立場の人が協力し合い、無事にサミットを終えることが出来た。立場は違えど、それぞれの「想い」を共有できたことが今後の財産になることだろう。

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