北山村青年会と交流

8月28日、色川から遠く離れた北山村から、青年会の有志3人が交流にやって来ました。これは、鳥羽山誠一・色川青年会会長と栗林孝浩・北山村青年会前会長が友人であることから実現しました。

北山村と色川、遠く離れて暮らす、出身地や年齢も異なる2人がなぜ友人となり得たのでしょうか。

さかのぼること6年前の2004年3月。県の「緑の雇用」事業採用者に対するチェーンソー・刈払機の5日間の講習会が和歌山市で行われ、その会場の最前列で2人は隣合わせました。

「俺、北山村へ採用してもらったんやけど、自分どこ?」

突然、ひげもじゃの大男が遠慮なく関西弁で話しかけてきて、周りは知らない人ばかりという緊張感を吹き飛ばしました。

「勝浦かぁー、まあまあ近いやん!まーよろしくたのむわ!」と簡単にあいさつを済ませた2人は、これから踏み込む林業への不安や期待、林業へ踏み込んだ動機などを語り合い、5日間の講習が終わるころには「くりやん」「とばやん」と呼び合うようになっていました。そして、互いを「リントモ」(林業友達)と呼び、それぞれ北山村森林組合、那智勝浦町森林組合で働きながら、交友を続けてきました。

その間に、くりやんは冬は山仕事、夏は筏師という、北山村の象徴ともいえる職に就き、青年会会長を任されるほど、村になくてはならない人へと成長していました。一方のとばやんも色川青年会の会長を担うようになっていました。

2009年11月29日、新聞を見ていたとばやんに衝撃が走りました。

「ジャバライダー!?」

新聞紙上で発見したその言葉は、くりやんが北山村で頑張っていること、楽しんでいることを伝えてくれるとともに、とばやんを「負けておれん!」という気持ちにさせました。悪の使者カフン(花粉)アークを倒すため、日夜戦いを続けている」ジャバライダーは北山村のヒーロー。その誕生の経緯や反響を聞き、また激励するため、とばやんは北山村に足を運びましだ。そして青年会同士の交流会の話が持ち上がり、今回、先発隊として3人が色川を訪問しました。

籠ふるさと塾で開かれた、色川青年会有志8人との交流会は朝方まで続き、地域活動や農業・林業に加え、恋の話まで飛び出し、過疎に悩む地域であることを忘れさせました。

11月には、北山村青年会本体が色川にやって来る予定です。率いる中瀬洋伸会長もとばやんの「リントモ」の一人。飛び地のヒーロー「じゃばライダー」と色川のヒーロー「色川青年会」の友情は続きます。

6年越しの友人、とばやん(左)とくりやん

北山村青年会

ジャバライダーのチラシと色川青年会のロゴマーク

ジャバライダー