民家の改修 初めての試み

6月17日朝、口色川会館に「明るくする会」(新宅伸一会長)のメンバーが集まった。本日の予定は木の伐採と民家の改修。改修は今回が初の試みである。新宅さんの挨拶の後、民家改修班、伐採班に別れて作業がスタート。

伐採班は、会館の前にある桜の木から着手した。この桜の木は、会館を建てた時に一緒に植えられたそうだ。しかし、川淵がだんだんとえぐられて、木が流される危険がある。また、近隣の家からの見晴らしが悪くなっているため、伐採が決まった。

林業に従事している住民を中心に、手際よく木が伐られていく。伐られた木や枝を、皆でトラックに乗せていくと、荷台はすぐにいっぱいに。連携して木を伐り終えると、会館の前は広々とした。

次は無人販売所の少し手前の地点へ。カーブに、山側の木がはみ出してやや見通しが悪い。こちらもてきぱきと伐採され、あっという間に道路が明るくなった。

一方、家の修繕は、中が腐ってしまった柱の交換に着手していた。交換する柱の横に、仮の柱を立て、腐ってしまった柱を切って取り除く。そして、新しい柱に入れ替える。この日は試行錯誤しながら2本の柱を交換した。木の伐採、家の改修以外にも、ごみ置き場の屋根が設置され、午前中に作業が終了した。

「声をかけたら、みんながこんなに出てきてくれることが一番うれしい」。何度もそう語る新宅さん。口色川の人たちの活発な雰囲気とパワーを、身をもって感じた一日だった。