棚田で約40人が稲刈り

色川の住民有志による「棚田を守ろう会」(原和男代表)が、小阪区の米作り体験農場で、稲刈りの体験イベントを19日に開催しました。快晴の秋空の下、一般参加者とスタッフの約40人が、刈り取りに汗を流しました。
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参加者には、6月の田植え体験にも来た人や、東京から初めて参加した人なども。

同会が無農薬の米作りに取り組む農場には114枚の棚田が連なり、機械が入らない小さな田んぼも多くあります。また、今年は例年よりもイノシシ、サル、シカの獣害が深刻で、電柵・ネットなどで対策を強化していても、被害を防ぐことが難しく、山間部での米作りの厳しさを目の当たりにする機会となりましたが、参加者は、スタッフに教えてもらいながら、鎌で稲を一束一束手刈りする、刈った稲をわらでくくる、稲を掛ける「なる」を運んで組む、なるに稲を掛けるなど、分担して作業に取り掛かりました。

お昼には、スタッフが準備したカレーやサラダ、パスタ、スープなどが振る舞われ、しばし休んだ後、午後の作業を再開。日差しがきつく、段々の田んぼの稲刈りは楽ではないですが、先人の苦労を思い量りながら、協働作業に勤しみました。

3時ごろに作業を終え、感想を述べ合った後、みんなでかき氷を楽しみ、イベントは無事に終了。参加者からは、「お米一粒の大切さを学んだ」「子どもたちにも丁寧に教えてもらえてありがたい」などの感想が寄せられました。
(執筆:たき)

子どもたちも稲刈りを体験