「地域再生大賞」特別賞を受賞

地域の再生・活性化に取り組んでいる全国各地の住民活動を支援するため、共同通信と地方新聞46紙が創設した「第1回地域再生大賞」の特別賞を、「色川地域振興推進委員会」(原和男会長)が受賞しました。
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この賞は、地域社会の疲弊が深刻化している状況を打開しようと、地域の再生を図る住民活動がさまざまな分野で盛んになり、新たな公的役割の担い手として期待されていますが、資金やマンパワーが不足している実情を受け、地域の再生・活性化のモデルになり得る活動・団体を表彰するとともに、多角的に報道することで、これらの活動、ひいては地域社会を支援するのが目的で、今年度に創設されました。

全国の地方新聞46紙と共同通信が推薦した50団体を、識者らでつくる大賞選考委員会(委員長:岡本義行・法政大学大学院政策創造研究科長)が、「過去の活動実績」「新規性のあるアイデアや手法」「将来の発展性」などを基準に審査。大賞(副賞100万円、1団体)、準大賞(同30万円、2団体)、地域ブロック賞(同10万円、6団体)、特別賞(同10万円、6団体)、優秀賞(35団体)が決められ、2月25日に東京で表彰式とシンポジウムが行われました。

優秀賞は、独自の視点による地域振興策が評価された6団体に贈られ、色川地域振興推進委員会は、地域の人口が減少する中で、移住者を受け入れてきた長年の取り組みが評価されました。

原会長は「今回の受賞は、移住者の受け入れを、まだ全国的にも取り組み例がまったくなかった35年も前から果敢に取り組み、今ではその数が人口の3分の1以上になっているということが高く評価されてのものです。受け入れの当初、私心を捨て全精力を注ぎ活動された先輩たちの強い思いがなければ生まれなかった動きですし、その動きを見守り続けてこられた多くの住民の方々の思いなくしては続かなかった取り組みだと思います。『色々あっても一つ』の地区民の息の長い取り組みが評価されたものと捉えています。地域が日々直面する問題は多岐にわたりますが、『色々あっても一つ』の色川の良さを大切にし、地域に学び地域を思う気持ちをしっかりと受け継いでいくことこそが、この受賞に私たち住民が応えるただ一つの道ではと思っています」と話しています。

大賞には、水辺自然環境の再生を目指す「グラウンドワーク三島」(静岡県)、準大賞には、子育て中の母親らが医師を支援しようとつくられた「県立柏原病院の小児科を守る会」(兵庫県)、伝統の町家を活用してまちづくりを進める「倉敷町家トラスト」(岡山県)が選ばれました。受賞団体は、インターネットのニュースサイト「47NEWS」でも紹介されています。
(執筆:たき)

賞状と副賞10万円が贈られました