道徳の授業を考える

那智勝浦町立色川中学校(汐崎利勝校長)で、島恒生畿央大学教授を招いての「道徳公開研修会」が5月10日に開催されました。–pagebreak–

会場には1年生6人を中心に、父兄や他校の教職員も含め20人ほどが集まり、「答えのない授業・道徳」について考えました。

1年生に対する授業として、生まれ故郷を離れ、新たな土地で暮らす主人公の心の変化、人と郷土との関わりを通じて、自分が暮らしている地域への思いを深める内容になっていて、Iターンの先進地の色川らしいものでした。

4月に赴任してきた汐崎校長は「多くの人が見ている中、みんな自分の意見を発表する力がついているのに驚いた」と話しました。当の生徒たちは、「ちょっと緊張した」という女子を尻目に、男子たちは「先生がいつもより声小さかった!緊張してたん?」と物怖じしない、色川っ子らしさを見せていました。

授業終了後には、先生を対象に、島教授による「道徳の時間について」の講演が行われ、「共感できる資料の重要性や子どもの視線で理解度がわかること、常に子どもたちの顔が上がっていて、友達を見る授業が良い道徳の授業だ」と語りました。

あ~そういえば、考え事してるときって、上見てるなぁ。
(執筆:とばやん)

1年生への授業の様子