色川で生まれたさくらが牛耕に挑戦中

モー、色川では60年くらい前まで、牛が田んぼを耕すのが当たり前だったんですってね!

私、さくら。原洋平さんちの牛舎で生まれて、5カ月で外山さんちに引っ越したの。子牛のうちはよかったな、毎日ただ遊んで…。でも10カ月のとき鼻輪をつけられて、それから練習の日々が始まったの。綱に慣れるために散歩したり繋がれたり、ウナグラとかいう道具を首にかけられたり…声掛けや綱の操作で右を向けとか左を向けとか、あれいまだに難しくて、鼻持って誘導してもらわないとよくわかんな いんだけど。

なのに4月下旬になって、徳森君て人が「今年この1枚は牛耕で田んぼしましょう」なんて提案したもんだから、モー大変だったの!稲刈りの後に起こさないまま、草が生えてきた春の土は硬くて重くて…私まだ心も体も成長中なのに!嫌で嫌で、前足を折って座り込んだり、白目むいて倒れたりもしてたけど、気付けば最近は言われるがまま道具をひいてる。体も大きくなってきたし、力もついてきたしね。

今の時代、なんで私に仕事させたがるのかな。コメを育てるのに、「石油に頼るしかないのは悔しいし心もとない」とか言ってるけど。そういえば、私を働かせる以外にも、人間がクワで耕したり、子どもが苗代跡で泥遊びしたり、何しろ耕運機を使わずに田んぼするのを試してるみたい。私が耕した面積より、ずっと狭い田んぼばかりだけどね。  

今年はもう田植えが終わったから、しばらく私の出番はないんですって!でも、まっすぐ歩いたり右左に曲がったりするのがまだ難しいし、何カ月も仕事しないと忘れちゃうから、練習は続けるとか言ってたな…。徳森君と外山さんたちの顔ばかりモー見飽きたから、誰か他の人も来てくれたら楽しいけどね。牛のこと、牛耕のこと、もっとちゃんとわかってる人が関わってくれたらいいんだけどな。昔のことを覚えてる方とか、ちょっと興味のある方とか、もしいれば外山さんに連絡してあげて!