
6月21日の夏至の夜、小阪在住のアーティスト、里さんが口色川区のらくだ舎でライブを行った。これは、里さんが1年以上かけて人生初のソロアルバム「Caminante(カミナンテ)/歩む者」を完成させたことを記念したリリースライブ。
里さんは、熊野に移住する前、メキシコで農村の祭り音楽「ソン・ハロッチョ」を現地の老人演奏家たちから学んだそう。「ソン・ハロッチョ」はタップダンスで拍子をとる人々を囲み、ギターの原型であるハラナを掻き鳴らし、叫ぶような歌声を呼応させ夜通し続く祭り。ライブでは、普段は農民である演奏家たちと寝食を共にしたメキシコでの暮らしや祭りの様子を、写真を交えて語る時間もあり、観客は里さんの音楽の背景や歌への思いをより深く理解できたようだった。
ライブは1時間以上にわたり、店内に入りきらないほどの観客が、里さんののびやかな歌声に耳を傾け、熊野の山里で、メキシコの伝統音楽から生まれた里さんオリジナルの音楽を体感した。
また、里さんのライブの前後には、大野の高橋泉さんがメキシコ料理の「タコス」を提供。色川の食材をふんだんに使ったタコスでおなかを満たした観客たちは、耳と目と舌で、メキシコと色川の融合した文化を心いっぱい楽しみ、特別な夏至の一夜になった。

