龍神村で、棚田サミット開催

「逆境に立ち向かえ!未来につなげる農村空間(た・か・ら)〜人と農の歩む道〜」。これは、4回目となる「わかやまの棚田・段々畑サミット」キャッチフレーズ。8月25日、田辺市龍神村に、行政や活動団体関係者など約300人が集まった。

1日目のシンポジウムでは、「行政だけに頼らず、地域は自分たちで守る」という信念で活動している、青河自治振興会の岩崎積さんの基調講演や中辺路や龍神村などでの取り組みが紹介された。

色川からは「棚田を守ろう会」(松木繁明会長)メンバー4人が参加。地域の広報ブース出店とともに、他地区との交流を深めた。

2日目の現地見学会では、「龍神の下廣井原」と「中辺路の温川」の棚田を見学。田んぼ1枚が広く、傾斜も緩やかな棚田に、「羨ましい」と、思わずメンバーからも本音がポロリ。「日々の作業を忙しくこなす中でも、こうして別の地域の事例を見学できるのは貴重。活動の励みになった」と松木会長は話していた。

刺激を受けつつ、気になるのは色川の田。9月には稲刈り体験イベントが控えている。無事に収穫できることを祈りながら一行は帰路についた。