口色川と小阪の住民が交流

6月10日、小阪区で斎講が行われたその日の夜、棚田小屋はなにやら熱気に包まれていた。

小屋の中には、口色川区の新宅伸一区長をはじめとする区民が10人弱。小阪区も尾林康夫区長をはじめ、同じくらいの人数。20人以上が熱い会話を交わしている。

話し合われていた内容は、「区を越えて協力しながら色川を盛り上げていこう!」という内容。実は、以前から新宅さんと松木繁明さんが「区を越えた交流会をやろう!」と話していたのが、この日初めて実現したのだった。

新宅さんは何度も「地元の人が諦めたらあかん。新しい移住者や地元に帰ってくる人を受け入れ、空き家をしっかり確保して、次の人へとつなぐ。そして、集落を明るくしていく。もっと、地元の人間が盛り上げていかな」と話し、小阪の住民も「頑張らなあかんな!」とその言葉に応えていた。尾林さんも「口色川をお手本に、小阪も明るくする活動を進めてきた。区のみんなと相談しながら、これからもどんどん進めていきたい」と、力強く話していた。この交流会、次回は9月に口色川区で開催される予定らしい。

会は、地元住民も移住者も関係なく、10代から70代まで幅広い年代が参加していた。「諦めずに、色川をみんなで盛り上げていこう!」この熱量が、地域活性の原動力だ。