
9月4日、橋本市高野口町の店舗「re:belo」(リベロ)にて、「皮から革のお話し会ー色川の暮らしー」が開催された。
大正時代より高野口町周辺は「高野口パイル」と呼ばれるパイル織物、編み物の産業地であり、この度、「物作り」の観点でのご縁から開催に至った。話し手は、鹿や猪の革を扱う「くらしごと」。一言で革にまつわる話と言っても、当方は一般的にある、革を買うところからスタートする事業ではなく、色川の人や土地柄、獣による農作物の食害等、「暮らし」が基礎となっている事業であるため、その辺りを丁寧に伝えられるよう、多くの風景をご覧いただきながら説明し、その後、鹿革作品の展示販売会を行った。
参加者は10人限定。茶会のようなアットホームな空間を設え、浦勝良さんのブルーべリーを使用したタルト、色川釜炒り茶、荒木寛子さんの数種類のハーブを使用したお茶を用意したところ、来場者には好評で、販売用の茶やハーブは瞬く間に完売した。
獣の皮に関する内容は、色川鳥獣害対策協議会(原裕会長)の活動を中心に紹介。2015年頃の獣肉解体や、獣皮の活用に関する講習会等、足跡を振り返りつつ、夏の間に行われた小阪区の緩衝帯整備や、猿の情報共有の様子等を説明した。
奈良県生駒市から参加された鴫山まさこさんからは「色川で自然とともに暮らし、地域の方々が繋がり、豊かさを巡らせていることに魅力を感じた。夕陽を纏った棚田の美しさや、釜炒り茶のふくよかなおいしさには感動した」と、感想を寄せていただいた。
今はSNSなど、オンライン上で発信することが容易であり、個人でも大きな影響を与えることが可能な時代。一方で対面で話をすることは、対象者の数は限られるが、温かみが伝わる方法である。機会があれば、今後も色川の外に出て魅力を伝えていきたい。紙媒体である「ええわだ!色川」もまた、有効な情報発信源であるため、最新刊の発行を待ち望んでいる。


