ジオツアーで色川の魅力を

ジオツアー

口色川区から大野区を歩くイベント「色川ジオ試行ツアー」が12月5日に開かれた。今回は試行ツアーということで、南紀熊野ジオパーク東エリア関係者10人が参加し試験的な開催となった。

1000年を有する色川の歴史、人と自然が築いた石積みと棚田の風景、山里の暮らしの匂い、移住者が担う地域の活気などを感じてもらえるよう、住民ガイドによるツアーを行った。今回は口色川区の外山哲也さん夫妻がガイド役を務め、色川の歴史や魅力について話した。

ツアー参加者は午前9時に口色川会館へ集合し、色川地区の概要説明を受けた後、宝泰寺や杉本神社を経由して県道を大野区方面へ向かった。参加者がジオパーク関係者ということもあり、説明の度に質問が飛び交い、その都度ガイド役が丁寧に応えていた。後半は色川小中学校建設現場を見た後、鳴子坂から和籠を経由して集合場所の口色川会館まで戻った。合わせて3時間半の道のりであった。

昼食は津崎蕗さん(南平野区)と大西茜さん(田垣内区)が担当し、色川の野菜や猪肉を使った料理でもてなした。

今回の試行ツアーは、若いお母さんたちの協力も得て実施され、子どもの遊ぶ姿も垣間見られた。参加者の一人は「地域が一つの家族のようで、子どもたちがのびのびしている」と感想を述べ、「私も移住しようかな」と色川の魅力にとりつかれた様子であった。