あげいん熊野詣に色川から参加

あげいん熊野詣

「第30回あげいん熊野詣」(那智勝浦町観光協会主催)が10月23日に那智山で開催された。当日は朝から穏やかな天気。平安期の熊野御幸を再現するように、時代衣装に身を包んだ全国からの参加者約200人が、熊野那智大社、那智山青岸渡寺、那智の滝を参詣した。

色川からは、色川茶業組合(久保元勇代表)による茶がゆの振る舞いのほか、わらぞうりの実演販売も行われ、イベントを大いに盛り上げた。

色川茶業組合の振る舞いは長年続けられ、このイベントの恒例となっている。イベント参加者も一般参詣者も、さらりと炊かれ、梅干しを添えた茶がゆを手に受け取り、この地域ならではの味に舌鼓を打っていた。

諸般の事情で数年前から休止されていたわらぞうりの実演販売も、今年は復活。大野区の三隅富美枝さんや土屋和枝さんが熟練の技を披露し、美しいぞうりを編みあげる2人に立ち止まって見とれる人、カメラを向ける人が続出した。

色川の茶がゆやわらぞうりには、那智山のすぐ隣りで地道に生きてきた人々の歴史が詰まっている。時代衣装とも相まって、来場者がいにしえに思いを馳せるのに、大いに役立ったことだろう。

あげいん熊野詣