役場職員にわらぞうり作りを指導

3月11日、那智勝浦町職員の有志を対象に「笑藁いろかわ」(鳥羽山誠一代表)メンバーが、わらぞうりの作り方を教える「わらぞうり作り体験会」が開催された。

役場職員の相互交流を図る町職員互助会研修事業部が企画し、本庁職員のみならず町営保育所の調理師など6人が参加。笑藁いろかわからは、吉田創さん、朝倉敦子さん、外山麻子の3人が講師として対応した。

午前9時に円満地公園管理棟に集合し、まずはわらたたき。各自がわら一束と鼻緒用の布を選んだら、芯縄を綯ってぞうり編みスタート。速さは人それぞれ、形も大きさもさまざまだが、参加者全員が何とか昼までに一足のぞうりを編み上げた。

手に満足げ。「また作りたい!」「他の人を連れてくるのでまた教えてほしい」といった声が相次いだ。講師の側も、「教えるのは勉強になった」「機会があれば、また教えてみたい」との感想だった。

約2年前、地元のおばさんたちにご指導を仰ぎながらヨチヨチ歩きのようなぞうり作りを始めたばかりの笑藁いろかわ。当初は想像もできなかったが、こうしてお客さんを相手に教えられるようになるとは…。ささやかながら、色川の伝統技術を継承しつつあるという手ごたえを感じる1日だった。

参加者は、完成したぞうりを