
前回本紙で無人販売所について取り上げて早数年…現在は3つの地区に3つの無人販売所がある。 まずは色川の玄関口、南平野区の海を臨む三叉路にある区民共同の無人販売所をご紹介。野菜だけでなく、季節を追うように不動坂・浦勝良さん(南平野区)のスモモやブルーベリー、同地区で美しい銀杏畑を管理する酒井泰幸さんの銀杏などが並ぶ。串本大島まで見渡せる絶景を見がてら、ぜひ車を停めてほしい。 色川神社にほど近い三叉路には、真菰や炭、ハヤトウリなど珍しい商品が並ぶ老舗販売所がある。
販売所のオーナー岡口努さん(口色川区)は「いつ、どうして始めたか、もう覚えていない」と頭を掻く。真菰は3年ほどまったく売れず、それでも出し続けたところ、近年では一日に3回補充するほど売れるようになってきたのだとか。
また、梅干しの固定ファンもおり、置けば必ず売り切れる人気商品。ジャガイモは光を通さない紙袋に入れて売られており、岡口さんの細やかな気遣いが感じられる。いつまでも続いてほしい販売所である。
ラストは今年6月に白水節二さん(大野区)宅沿いの道路に完成したばかりの販売所をご紹介。白水さんの農場で有機農業を学んでいた島田乃梨子(大野区)さん、德森寿美恵さん(口色川区)、師匠である白水さんの3人による共同販売所だ。白水さんの平飼い卵や、半農半アートの生活に励む島田さんが育てた野菜が並ぶ。どれもおいしそうである。
島田さんが手掛けた店の看板には、3人の名前の一部がイラストとして描かれており、無人販売所に華を添えている。
町のスーパーは遠く、よろず屋さんや移動販売車は曜日や時間に縛られるが、無人販売にはふらりと立ち寄れる気楽さがある。これからも色川住民の買い物の貴重な一つの選択肢として、販売所があり続けてほしいと願っている。


