防災を考えるジオツアー

3月4日、第4回ワダイの防災ジオツアー(色川のジオツアー)が行われました。これは、和歌山大学災害科学教育センターが、南紀熊野ジオパークで活動するジオガイドグループ「たいジオ。」と一緒に企画したツアーです。このツアーの趣旨は「色川の魅力を満喫するとともに、災害や地域の歴史を正しく理解し、今後の地域防災について共に考える機会とします」との事。一行は、小阪の棚田、口色川の赤畠谷の砂防ダム、そして昼食、地元住民との交流を間に挟み、大野の土石流犠牲者供養岩を見て回った。赤畠谷では、赤畠谷の土石流の特徴、あの巨大な透過式堰堤(砂防ダム)建設の意図などの説明があった。それについて詳しく書くと、いくら紙面があっても足りないので、とりあえず、横に置いておいて…

このツアーの参加者募集のチラシには、昼食は『地元でとれた食材を利用した絶品弁当』と書いてあり、担当した津崎ふきさんは、相当なプレッシャーを感じながらも、鹿肉の竜田揚げ、シシ汁等々の料理に腕を振るい、参加者の評判も大変良かった。たぶん、参加者のツアーの印象は、赤畠谷での説明はすっ飛び、『昼食がうまかった』でいっぱいになったのではないかと、危惧される。地域住民との交流では、口色川区長の新宅伸一さんの話に続き、平岡昌子さんの話になったが、そうなるとそこはもう昌子さんの独壇場、参加者は昌子劇場の観客と化した。

結果として、このツアーは、災害や今後の防災についてはさておき、「色川の料理と話を堪能する」に尽きたのではないか、という結論に達した。